伝え方が「下手な人」が、会話や報告の冒頭で「
最初に必ず言ってしまう」代表的な一言があります。
それは、以下のような言葉です。
「ちょっとまとまっていない(あるいは、結論から言えない)んですが……」
「ちょっと長くなってしまうんですが……」
一見、謙虚に「予告」しているように見えますが、
実はこの一言が、伝える側と聞き手の双方に
大きなデメリットを生んでしまいます。
なぜ、この一言が「下手」と言われるのか?
それは、聞き手に「解読のコスト(負担)」を丸投げしているから
「まとまっていない」と宣言することは、聞き手に対して
「今から私が支離滅裂に話すから、あなたが頭の中でデバッグ(整理)しながら聞いてね」
と、作業を丸投げしている状態になってしまいます。
聞き手は身構え、聞く前から疲れてしまいます。
自分の思考に「バグ」を生みやすくなる
「まとまっていない」と口に出した瞬間、
自分の脳にも「まとまっていなくていいんだ」という許可が出てしまいます。
その結果、話の着地点(ゴール)が見えなくなり、時系列でダラダラと話してしまったり、
余計なディテールに脱線したりしやすくなります。

もし頭の中が整理できていないと感じた時は、
冒頭の一言を以下のように「仕様変更」するだけで、
劇的に伝わりやすくなります。
「今、3つのパターンで迷っていまして、相談させてください」
「まとまっていない」ではなく、「何に迷っているか(状況)」を
最初に定義します。
「1分だけお時間をください。結論から言うと、〇〇の件です」
先に「時間」と「テーマ」という枠組み(フレーム)を提示することで、
相手は安心して聞くことができます。
伝えるのが苦手な方は、
「完璧にロジックを組んでから話さなければならない」
という思い込み(スキーマ)に縛られがちです。
しかし、大切なのは完璧さではなく、
「今、どんな目的で、どの仕様について話そうとしているか」
という前提を相手と共有することです。
最初に「地図」をサッと手渡すような一言に変えるだけで、
お互いのやり取りは驚くほどスムーズになります。
まずは「まとまっていないんですが…」を
「〇〇の件で、現状の共有です」に変えてみることから始めてみませんか?

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