利用者さんと企業面接の振返りをした中で、「いつもは
話すときに緊張していましたが、慣れてきたので上手く
話すことができました。」という話がありました。
慣れたとはどういう状態なのでしょう。
人間の脳は普段と違う状況に置かれると「警告」のサイン
として「緊張」という感情を作ります。ですが、回数を重ねると
その状況を当たり前のこととして、その刺激に慣れていきます。
何度も経験することで、それが「普段通り」のことになり、
次第に緊張や過度に興奮しにくくなるのです。これが「慣れ」
の正体です。場数を踏むことが、緊張克服の大切な第一歩と
なるのです。
それからもう一つ、「他人からどう見えているか」を過度に
意識しないこと。これを考え始めると、人は途端に緊張して
しまいます。
他の人が自分をどう見ているかなんて、自分では絶対に
分かりません。「どう見えているか」を考えた瞬間、話す
べきことがわからなくなり、言葉に詰まってしまうという
悪循環に陥ってしまうのです。
聞き手は、話し手が一生懸命に伝えたいメッセージを
持っているときに、興味を持ち真剣に耳を傾けてくれる
ものです。
「自分がどう見えるか」を意識するのは「自分が格好良く
見えているか」だけを考えているのと同じです。それでは
聞き手の心には響きません。
たとえ、しどろもどろになったり、嚙んだとしても自分が
本当に伝えたいことを言葉にすることが、結果的に上手く
いくことにつながるでしょう。
動いた分、新しい自分になる!
就労移行支援事業所 JoBridge飯田橋
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