「就活はいつから始めればよいですか」。
毎年、多くの学生からこの質問を受けます。
近年はインターンシップや早期選考が一般化したこともあり、
「できるだけ早く始めなければ出遅れる」
という不安を抱く学生も少なくありません。
確かに、企業研究や自己分析、エントリーシートの作成など、
就職活動そのものは大学3年生から本格的に始まります。
しかし、多くの学生を見てきた経験から言えるのは、
企業が面接で評価している力は、就活が始まってから短期間で
身につくものではないということです。
面接では「学生時代に力を入れたこと」や「困難をどのように乗り越えたか」
といった質問がよくあります。
学生は、目立つ実績や華やかな経験がなければ評価されないと思いがちです。
しかし、企業が知りたいのは結果の大きさではありません。
本当に見ているのは、その人がどのように考え、どのように行動し、
その経験から何を学んだのかという過程です。

アルバイトでも、ゼミでも、サークルでも、部活動でもいいです。
同じ活動に参加していても、「参加した」という事実だけを話す学生と、
「その活動の中で課題を見つけて、工夫や改善をした経験」
を話せる学生では、面接官が受ける印象は大きく異なります。
このような姿勢は、就活が始まってから急に身につくものではありません。
大学生活の中で、授業、ゼミ、部活動、サークル、アルバイト、ボランティアなど、
日々の経験をどのように積み重ねてきたかが、そのまま面接での言葉として表れてきます。
反対に、大学3年生になってから慌てて「ガクチカを作らなければ」
と考える学生もいます。
もちろん、新しいことに挑戦することは決して悪いことではありません。
しかし、短期間で経験だけを増やしても、そこから得た学びや考え方は十分に深まりません。
面接では必ず深掘りされます。
「なぜその行動を取ったのですか」「別の方法は考えませんでしたか」
「その経験を入社後にどう生かしますか」
こうした質問に答えられる学生は、経験を積んだからではなく、
その経験を振り返り、自分なりに意味づけをしてきた学生です。
企業は、経験の数を競わせているわけではありません。
一つの経験から何を学び、それを次の行動につなげられる人なのかを見ています。
だからこそ、派手な実績がなくても高く評価される学生は少なくありません。
大切なのは、「もっと早く始めればよかった」と後悔することではなく、
これまで経験してきたことを丁寧に振り返ることです。
成功した経験だけではなく、失敗や悩んだ経験も含めて、
「なぜそう考えたのか」「何を学んだのか」を整理することで、
面接で語れる内容は大きく変わります。
そして、これから経験する一つ一つの出来事も、
「終わった」で終わらせるのではなく、
次につながる学びとして積み重ねていくことが重要です。

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