「ストイック」と聞くと、自分に厳しい生き方
というイメージを持つ人が多いのではないだろうか。
この「ストイック」とは、「ストイシズム」(ストア哲学)
から派生した態度や生き方のことであり、
「ストイシズム」は現在、シリコンバレーをはじめ世界に広がっているという。
ストイックな生き方を身につけるための書、『STOIC 人生の教科書ストイシズム』には、
ストイシズムの教えを学び、自らの考えや決断を探究できるようにした内容である。
「ストイシズム」(ストア哲学)は、2000年以上前に古代ギリシャで生まれた。
ストイシズムは、感情に左右されず、
「自分自身がコントロールできること」に注力し、
「できないこと」に心を乱されないことを説く。
理性と自己制御を重視し、より良い人生を目指す哲学である。
ストア哲学者の一人であるセネカは、書簡で次のような言葉を残した。
「今日、ヘカトンの著作を読んでいて、
わたしは次の言葉にうれしくなった。
『どんな成長を遂げたか、だと?
わたしは自分自身の友になりはじめたのだ』
これは本当に素晴らしく有益なことだ。
そのような人は、決して孤独になることがない。

そのような人は、すべての人の友だと言えるだろう。」
――セネカ『ルキリウスに宛てた道徳書簡集』(書簡6・7)(P.62)
自分自身の真の友になることは、
誰かの友になるうえでの最初の一歩だと諭している。
人は、自分自身が満たされていないと、
本当の意味で人に優しくしたり受け入れたりするのは難しいものだ。
本当は「したくない」と思っている自分の気持ちに蓋をして、
家族や友人の言う通りにばかりに動いていたら心が疲れてしまうだろう。
「いい人」でいようとして頑張っていても、
そのことを認めてもらえないと、いつか我慢の限界が来てしまうかもしれない。
しかし、自分が自分の親友でいられれば、
「したくないことは断ってもいいんだよ」
「たまには自分のしたいことをしようよ」
「いつも頑張っているね」と声をかけてあげることができる。
自分で自分を大事にすることができれば、
次の言動や周囲への反応も変わってくるに違いない。
誰かに承認してもらう必要はない。

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