就職活動の面接において、
「どのように答えれば評価されるのか」という問いは、
多くの学生が抱くものです。
しかし、面接で評価が大きく変わる瞬間は、
必ずしも「用意してきた回答のでき」だけで
決まっているわけではありません。
むしろ、評価が動く場面はもう少し別のところにあります。
それは「話している内容」と「その人自身の状態」が
一致した瞬間です。
例えば、ある学生は非常に整った自己PRを
用意していました。
論理も通っており、エピソードも分かりやすい。
しかし、どこか評価が伸びない。
面接官の反応も悪くはないものの、決定的に響いていない様子でした。

ところが、想定外の質問を受けた際、
その学生は一度言葉に詰まりながらも、自分の経験を振り返り、
考えながら言葉を紡ぎました。
そのときの話し方は、用意していた回答ほど整ってはいません。
しかし、その内容には迷いや葛藤、そして自分なりの判断がにじんでいました。
その瞬間、面接官の反応は明らかに変わりました。
このような場面は珍しくありません。
むしろ、評価が動くのはこうした瞬間であることが多いのです。
面接では、どうしても「正しく答えること」に意識が向きがちです。
しかし、企業が見ているのは、完成された答えそのものではありません。
その人がどのように考え、どのように判断してきたのか。
そして、それを自分の言葉で説明できるかどうかです。
用意された回答は、確かに土台として必要です。
ただし、それだけでは「その人らしさ」までは伝わりません。
面接官が知りたいのは、事前に整えられた言葉の完成度ではなく、
その人がこれまでどのように意思決定をしてきたのかという過程です。
そのため、面接の中で評価が変わる瞬間は、
「うまく話せたとき」ではなく、「自分の言葉で話し始めたとき」に訪れます。
逆に言えば、どれだけ準備を重ねても、
すべてが予定通りに進む面接では評価が伸び切らないこともあります。
なぜなら、そこにはその人の思考や判断の揺らぎが
見えにくいからです。
面接は、あらかじめ用意した答えを披露する場ではありません。
問いに対して、その場でどのように向き合い、
どのように言葉にしていくのか。その過程こそが評価の対象になります。
だからこそ、準備をする際には、「何を答えるか」だけでなく、
「なぜそう考えたのか」「そのときどう判断したのか」といった、
自分の中の思考の流れまで振り返っておく必要があります。
面接で評価が変わる瞬間は、
特別なテクニックによって生まれるものではありません。
むしろ、取り繕うことをやめ、
自分の経験と正面から向き合ったときに、
自然と現れるものです。
この点に気づくかどうかで、面接の質は大きく変わります。
準備の方向性もまた、変わってくるはずです。

た分、新しい自分になる!
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