「どうせ新卒で入った会社で一生働くつもりはないし、
就活なんて頑張る必要ないですよね?」
とある大学3年の就活生からこうした質問を頂いたことがあります。
これに対して私は、
「終身雇用がなくなった今だからこそ、新卒就活を頑張る意味がある」
と答えています。
終身雇用は昔から当たり前ではないのです。
そもそも終身雇用が“現実”だったのは、
昔からごく一部の大企業に限られていました。
高度経済成長期の倒産企業数を見ても、
中小企業は今と変わらないペースで倒産しています。
つまり「昔は就職できたら安泰だった」というのは誤解で、
一部の人だけが享受できた特権にすぎません。
そして現在は、かつてよりも
「企業に勤め続ければ安心」という考え方が
成り立ちにくくなっています。
景気は右肩上がりではなく、人口減少やグローバル競争、
技術革新のスピードも速い。
大企業であっても「一生安泰」とは言えなくなってきました。
50年以上生き残れる企業はわずか6.3%という調査結果もあります。
企業に勤め続けられるかどうかは、
会社が倒れないことを前提にした運の要素も大きいのです。
だからこそ「どこに入っても一生安心」とは言えません。
だからこそ就活を頑張る意味がある
ここまで読むと「じゃあ、どこに入っても同じじゃないか」
と思う人もいるでしょう。
でも逆なんです。
終身雇用が一般的ではないからこそ、
最初の就活で“より多くの選択肢を持てる企業”に入っておくことが
重要になります。
企業に依存しないキャリアをつくるためには、
早い段階で大きな仕事を任せてもらえる環境、
転職市場で評価されやすい経験やスキルを得ることが必要です。
それらを掴むチャンスが一番大きいのが「新卒就活」なのです。
「就活=一生の会社を決めること」ではありません。
就活は、むしろ「いつでも転職できる力をつけるための第一歩」と
捉えるべきです。
持っておきたいのは、
「長く働ければありがたい。でもどうなるか分からないから、
常に次の選択肢を持っておく」という姿勢です。
転職する気がないと考えるよりも、
常に「転職できる」状態であることこそが、
本当の安定だと思います。
みなさんの就活を心から応援しています。
動いた分、新しい自分になる!
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