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うつと栄養 ⑤

今回は、腸内細菌と嗜好品について考察します。
 
 
 
近年、様々な疾患と腸内細菌との関連が指摘され、
腸内環境と脳活動との関連も研究が進んでいます。
 
 
 
その中で動物実験によりプロバイオティクスがストレスに
誘起されたうつ病様行動やそれに伴う脳内変化を緩和することが
示唆されています。
 
 

 
うつ病患者における腸内細菌に関するエビデンスは
いまだに乏しいですが、うつ病患者において、
 
 
 
いわゆる“善玉菌”であるLactobacillus やBifidobacterium
が減少している者が多いことを示唆する所見を得た
という報告もあります。
 
 
 
最近、プロバイオティクスがストレス症状やうつ病に
有効であるという臨床試験の結果も報告されるようになり、
否定的な報告もあるものの、
 
 
 
腸内環境の改善もうつ病患者において重要な役割を果たすと
考えられます。
 
 
 
精神疾患では,原因不明の慢性的な腹痛や下痢・便秘を呈する
過敏性腸症候群を合併するものが多いとされいます。
 
 
 
食物繊維摂取量の低下,抗菌剤の使用などにより現代は腸内細菌の
バランス異常を生じやすいこともあり,活性菌製剤の活用を積極的に
考慮すべきと思います。
 
 
 
ヨーグルトや乳酸菌飲料などの摂取は、うつに効果があるという
研究結果もいずれ多く出てくるでしょう。
 
 
 
嗜好品 緑茶
緑茶はカフェイン,カテキン,テアニンなどの薬効成分を含み、
薬用植物の1 つとみなすことが可能であります。
 
 
 
緑茶をよく飲む人は,うつ症状が少ないという報告があり,
うつ病患者は健常者と比較して緑茶を飲む頻度が少ないという結果が
出た研究もあります。
 
 
 
職域の調査により,緑茶の摂取がうつ症状のリスクを下げることを
示した報告もあります。
 
 
 
これからも食事(栄養素)がうつを改善させることが
多くでてくるでしょう。
食事は大切です。


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