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エンパワーメント❷

エンパワメントの起源や歴史は以前コラムで述べた通り、
20世紀のアメリカで発生した公民権運動から注目されはじめました。
 
 
 
中でもブラジルの思想家であるパウロ・フレイレ氏が
働きかけたと言われています。

当時、政治的力関係が顕著であった社会において、
フレイレ氏は被抑圧者に対する教育を呼びかけました。
 
 
 
読み書きできる人が圧倒的に少なかった時代だからこそ、
すべての人が平等に学習できる環境を求めたのです。


 
 
実際には「学校教育は個人を形成する最高の場であり、
学習こそが将来生活を支える源となる」と訴えました。
 
 
 
加えて、学校教育は夢・希望・幸せを感じられる原動力となる、
そのような意味も込められていました。
 
 
 
そして、フレイレ氏の呼びかけで普及した言葉が
「湧活(ゆうかつ)」です。
 
 
 
人が本来持っている能力を湧き出させる意味を持っています。
湧活は1970~80年代の学生運動や女性権利運動などでも
たびたび使われました。
 
 
 
「黒人のエンパワーメント」の執筆者、バーバラ・ソロモン氏。
 
 
 
ソロモン氏は
「スティグマ化された集団の構成メンバーであることに基づく
パワーの欠如状態を減らす」と提言しました。
 
 
 
「精神疾患や身体障害を持った方に対しても、
生まれもった自立心を呼び起こす必要がある」と要約できます。
 
 
 
さらに、疾患や障害を持った人に
第三者は目的もなく手を差しのべるのではなく、
本人の行動や考えを尊重した上でのサポートが重要と理解できます。
 
 
 
当時は非難の声が多かったものの、
時代の変化によって徐々に浸透していきました。
 
 
 
現在の介護分野におけるエンパワーメントは
ソロモン氏、あってこそと言えるでしょう。


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